指導方針

長谷川塾 お問い合わせ

th_2U0A0276長谷川塾の生徒は楽しそうに勉強をしている。しかも、みんな仲がよく礼儀正しい。

塾長の長谷川先生は、「子どもは、本気の大人とそうでない大人を見分ける」と言う。だから、絶対に手を抜かない。成績が上がるまで、早朝も深夜も子どもに向き合う。大人の本気が子どもを本気にさせる。
「でもね、勉強が出来るのは当たり前。そんなのは目的じゃない。どんな時も、自分の人生を自分で切り拓く人間を育てるのが目的。本物になれば、結果はついてくる。」飾り気のない言葉がまっすぐに飛び出してくる。

インタビューの指定時間は、土曜日の夜8時。
少し前に塾に入ったが、8時になっても、授業が一向に終わらない。お迎えのお母さんを待たせても授業は終わらない。
ようやく授業を終えた子どもたちは、楽しそうに教室から出てくる。しかし、長谷川先生の周りには、質問するために、いつまでも子どもの輪ができる。
中学受験は厳しさを増していると聞く。
なぜ、長谷川塾の子どもは、楽しそうに勉強をするのか、不思議に思った。

「授業は時間延長が当たり前。全員がわかるまで帰さない。家で勉強する必要がないくらい徹底的に叩き込みます。子どもが「勉強したい」って、思う心に講師は絶対にふたをしてはいけないと思います。」

塾とはいえ利益を出さなければいけない。授業の質と効率化を両立させるのがいい塾だと言われる。しかし、長谷川塾は効率化とは無縁の塾だ。「利益だけを考えるなら、もっと割りのいい仕事をしている」と笑う長谷川先生。ただし、授業の質に関しては絶対に妥協しない。

「勉強がしたい!」という気持ちにふたをしてはいけない。

「ぶっちゃけ、勉強自体はそれほど大切だとは思わない。」

全く予想外の言葉でインタビューは始まった。長谷川先生は、東京でいくつもの教室を展開する中学受験専門塾に勤務していた。当時から、型破りな授業と社内トップの合格実績は群を抜いていた。それでも、理想を追い求め、独立開業。経営者になっても、型破りなところは変わらないようだ。
今でもよく当時の卒業生が訪ねて来る。成長した姿を見るのがうれしい。

「勉強は手段。教えたいことは、どんな状況になっても、自分の人生は自分で決めて、自分で切り拓くことができる人間になってもらうこと。そうでないと、もっと勉強が出来る子どもが集まる私立中学に入った段階でアウトになってしまいます。人生は長い。受験は人生の始まりに過ぎない。」

長谷川塾の授業は厳しい。叱るときは本気で叱る。しかし、塾をやめる子どもは少ない。授業を受ければ受けるほど、自分がわかっていることが実感できる。どんどん勉強ができるようになりたい子どもの集中力は高まる。一方で意外にも、保護者には、家庭では子どもを叱らないにお願いしている。そこには長谷川先生なりの計算がある。

叱って伸びる子どもはいません。だから、どんなに成績が悪くても、子どもが一生懸命に勉強している限り、保護者は叱らないでほしい。そうしないと、保護者は、勉強ができないだけでわが子を愛せなくなってしまいます。叱っていいのは、ルールを破った時だけ。宿題を忘れた子どもには、本気で叱ります。やらされている子どもは伸びません。だから、自らの意思で受験勉強に挑むんだという意識を徹底するために必要なときは叱ります。自分でやる気になった子どもは強い。だから、保護者の顔色なんて見ない(笑)私に任せてくださいと言います。これが、講師の仕事だと思います。

叱ってやる気になる子はいない。
だから、親は子どもをほめるだけ。叱るのは講師の仕事。

「やる気」「方法」「目的意識」の3点セットが成績を伸ばす。
言いっぱなしではなく、できるまで確認することが大切。

kyouiku自分の意思でやる気になるといっても小学生。そんなに簡単にいくものかと、意地悪な質問を投げかけてみた。すると、待ってましたとばかりに長谷川流のやる気にさせる秘訣を教えてくれた。「やる気」「方法」「目的意識」の3点セットが成績を伸ばします。やる気は、受験は親が決めたんじゃない自分の意思だと思うこと。方法は、やり方を細かく指導します。例えば、家でプリントが散らばっている子どもには、どんなファイルを買って、どんな順番でどう整理すればいいのかまで教えます。そして、目的意識は、将来どうなりたいのかということです。授業の中で、3つポイント繰り返し話しています。だから、自分で勉強する子になるんです。それが長谷川塾の自学自習です。もちろん、言いっぱなしでなく、できるまでチェックして、言い続けます。」

本当に子どもの将来を真剣に考えるから、受験勉強をすすめないこともある。まわりに流されて、目的なく受験をしようとする子どもには、別の道があることを教えたりもする。

「すごく水泳のうまい子がいました。全国レベルです。でも、塾と水泳を両立するのは大変。どっちつかずになっていました。本人は水泳がやりたかったんです。でも、子どもなりに、親の期待も裏切れないと悩んでいました。ただ、彼女の人生で、全国大会に出ることができるのは最後のチャンスかもしれない。あんなに大きな会場で大声援を受ける機会はもうないかもしれない。だから、彼女に選択させました。自分の人生だぞってね。」

水泳を選択した彼女は、実はものすごく勉強ができた女の子だったらしい。しかも自分で決断もできる。だから公立に行っても、東大くらいを目指すんじゃないかと笑うことができるほど安心している。

kyouiku2長谷川塾の特徴のひとつに子どもを子ども扱いしないことがある。連絡は必ず自分でする。保護者から休みの連絡があった場合は、本人にかけなおさせる。勉強の方法もすべて子どもに直接伝えてから保護者に話すようにしている。約束やルールを破った子どもには、大人と同じ基準で叱る。子どもだからというのは、長谷川塾にはない。「子どもは、本質を見抜くんですね。よく大人を見ています。だから大人が手を抜けば、子どもも手を抜きます。言葉だけで準備ができていない講師がいたら、子どもは勉強しているふりをします。子どもに勉強しろと言って、テレビを見ている親の言うことも聞きません。だから、大人の一生懸命さを伝えています。大人を「なめるな!」って感じですね。授業は、長谷川はここまでやっているんだから、自分たちもがんばらなければという雰囲気になりますね。」

子どもは大人を見ている。
だから、手は抜けない。「大人をなめるな!」って言う感じですね。

ルールの教え方にも長谷川先生なりの方針がある。大人のルールを子どもの目線に立って、子どもが理解できる言葉を選んで話す。だからわかってくれるまで時間がかかる。それでも、わかってくれるまで話し続ける。お父さんやお母さんもがんばっていることを理解して、両親を尊敬できる子どもになってほしいと考えているからだ。

ドーピングのような授業じゃ、本物は育たない。
プロは子どもの変化を見抜く。偏差値だけを頼りにしない。

 kyouiku3だんだんと長谷川塾の雰囲気、そして合格実績のなぞがわかってきた。そこで、質問の内容を授業そのものの工夫に向けてみた。そこでも、長谷川先生らしい答えが返ってきた。「特別なテクニックはありません。当たり前のことを、徹底的に愚直に、何度でもわかるまで繰り返す。これ以上の方法はない。ただし、何度でもわかるまで繰り返す回数は、絶対に誰にも負けない。テクニックで一時的に成績が上がっても、ドーピングと同じ。そんなものは長くは続かないですね。」

受験テクニックよりも大切にしていることがある。それは一人一人の子どもにどこまで寄り添えるかということだ。すごいテクニックがあってもほめられるのは講師だ。そんなことには興味がない。あくまで主役は子ども。彼らが歩みたい人生をサポートするのが仕事だ。テクニックだけに頼らずに、誠実で勤勉な子どもが負けるわけがないと信じている。

当たり前のことを愚直に何度でも

「おかげさまで、私には誰にも負けない才能がある。それは子どもの変化に敏感なことです。授業中に、ちょっと変だなと思って声をかけてみると、すごく悩んでいたりする。特に6年生は時間が大切になる時期です。子どもの変化を見落とすと命取りになりかねない。私のセンサーは相当に敏感です。だから、この才能があることに感謝しています。」

もちろん、やる気だけで受験を戦えないことも知っている。だから、使用する教材にはこだわる。そのこだわりは、勤めている時代から徹底している。通常、塾は自社の教材を使用する、できるだけ多くの教材を買ってもらえればそれだけ利益になる。テストも同様だ。自社テストを受けてもらえるほど利益が出る。だから、他塾の教材を使用することや、テストを受けさせないなどあり得ない。なのに、子どものためには堂々とタブーを破ってみせる。

「無駄な教材をお買い上げいただくことはありません。必要ないものは必要ない。そうしないと、いつか使うだろうと買いためたけど、全く使わないテキストがダンボールに何箱も溜まることになります。お金をかけるほど教育熱心だと思うのは錯覚。テストも必要ないものは受ける必要などない。3年生で偏差値を気にしてテストを受ける必要など全くない。勝負は6年生だから。その代わりに、どこまで理解しているのかを確認するプリントをたくさん作ります。大切なのは、偏差値ではなく、わかっているかどうかを講師が確かめることだから。プロは、偏差値を鵜呑みにしない。子どものことを理解することがプロの条件。」

「子供のことを考える」とは、どの塾でも言うことだ。しかし、本当に子どものことを考えたら、会社の方針に従えないこともある。それでも、子どものことを考えた。自然に、社内でアウトローになっていく。それでも、何を言われても、方針は曲げなかった。そして、合格実績と新規入塾生の数は、いつもトップだった。

「そりゃあ、色々ありますよ。一応、会社員でしたからね(笑)会社の方針に従わないわけですから、足を引っ張られることもある。陰口なんて気にしていたらきりがない。また、教務力があると評判の講師でも、噂と違うことがあります。以前の塾では苦労しました。子どもの成績が上がらないので、講師をクビにして、全部自分が授業をやったこともあります。とにかく、大切なのは子どもの将来。これだけは譲れない。正しいことをやっていれば、結果はついてくることを学びましたね。」

「私たちは子どもを愛しています。「愛する」とは動詞です。相手がどうこうではなく、自分が相手に対して犠牲を払ってまでも行い続ける行動そのもの。愛するという自発的な行為です。よく子どもが好きだという人がいますが、それは気持ちの問題。好きと愛するは全く違う。「好き」という感情はすぐに変化する。「愛する」行動は自分が選択し続ける限り、絶対になくならない。自身がどんな痛い思いをしても、子供たちを導いてあげたいと思う。そして、将来生徒たちがそれぞれの子供を本気で愛せる親になってほしい。切にそう願います。」

 

本物は必ず理解される。

インタビュー中、長谷川先生が最も熱く語った言葉を紹介しておきたいと思う。

「子ども達には、自分の子どもだと思って接しています。だから、彼らは私の芸術作品。だから最高の人間を作ります。賢い子どもはどこにでもいる。学力だけの子どもにしたくない。賢くてやさしくて人の気持ちがわかる。そして、自分の人生を自分で選択できる。失敗しても、立ち直る精神力がある。もちろん、どこに出しても恥ずかしくない。どんなときでも、太陽に向かって堂々と立っていられる大人になってほしいですね。」

勉強を教えて成績を上げて、有名中学に合格させるだけではない。長谷川塾のポリシーはどこから来るのか。どうやらお母さんの影響が大きいようだ。本人にすれば思い出したくない記憶のようだが、少しトーンを下げて語ってもらった。

「私は第一志望の中学に合格しました。しかし、本当に悪ガキで、夜まで遊びまわっていました。母親は足が悪くてね、歩くのも辛かったと思うのですが、私をさがしまわってくれていました。そのせいで、母親は歩けなくなったんです。しかし、今でも恨み言ひとつ言われたことがない。母の愛情がわかったのは、合格した後でした。いくら頭がよくても、大切なことがわからなければ意味がない。私のようにならないように、子どもたちには、両親の愛情や感謝の心を教えています。」

塾業界の常識を打ち破りそうな長谷川塾、これからどのようになっていくのだろうか。

「将来?ずっとこのまま、同じことをやっていると思います。もちろん、自分も成長していきますよ。そして、教え子たちが講師になって戻ってくれたら、教室を増やそうかな(笑)」

長谷川塾の快進撃は続きそうだ。教育という難しい仕事。学校の存在自体が厳しい局面におかれている時代に、成績を上げるだけでなく、「人を育てる」という理念に共感する保護者は多い。子どもを預けることで、実は保護者が人生にやる気を取り戻しているような気がしてならない。東京・調布の地から業界地図が塗り変わっていくだろう。

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